35.たまたまねぎねぎ~たまねぎが教えてくれたこと~
作詞:秋元康
作曲:櫻井真一
昔々 ある国で
泥だらけのたまねぎが
みんなにいじめられてた
「おまえは おまえは
中身が何もない
空っぽ野郎」
だから 子供たちにも
プイと嫌われて
細かく みじん切りに
刻まれるんだ
カレーの中
シチューの中
煮込まれて
カレーの中
シチューの中
溶けて行く
本当に存在感がないね
タマタマ ネギネギ
タマタマ ネギネギ
タマタマ ネギネギ タマタマ
タマタマ ネギネギ
タマタマ ネギネギ
タマタマ ネギネギ ネギネギ
それを聞いた王様が
俯いてるたまねぎを
裸にしろと命じた
「おまえは おまえは
本当に 心まで
持ってないのか?」
そして 皮を剥かれて
噂の通りに
その場から たまねぎは
消えてしまった
カレーの中
シチューの中
煮込まれて
カレーの中
シチューの中
溶けて行く
甘さとコクが出たのはなぜ?
たまねぎの皮だけを
その広場に残して
みんなは なぜか泣いてた
「あいつは あいつは
涙と旨みまで
後に出る奴」
人は 見かけだけでは
わからないものさ
誰もが主役じゃなく
脇役も大事
ピラフの中
ハンバーグの中
隠れてる
ピラフの中
ハンバーグの中
いじらしさ
そいつがたまねぎの心
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